「ちいさな家のダイニング」は日本装飾美術学校の、卒業制作展と9人展[えん]に同名のタイトルで出展した作品です。
「せまい」からこそ置きたくなるような家具
以下は展示の際キャプションに記載したコメントです。
心地いいインテリアを作りたくても部屋の広さには限界があります。
家具が大きすぎてあきらめたり、置けたとしても狭苦しくなってしまったり……また、実用性が高くても機能的すぎて冷たくなってしまうこともあります。
でも、せまいから仕方なくというのでは、なんだか寂しくないでしょうか実用的で、限られた空間を豊かに使えるような家具。
そんな家具を探している方への提案として、天然の木を使った、「せまい」からこそ置きたくなるようなダイニングセットをデザインしてみました。
というわけで、「せまさを積極的に楽しむ家具」というコンセプトでデザインしました。
エクステンションテーブル
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来客時など、人数が増えたときに補助天板を引くだけで伸張(エクステンション)できるテーブルです。(↑動画を用意しました)
天板の伸びる仕組みは、イギリスのアンティーク家具で使われているドローリーフ方式です。 日本ではあまり見られないドローリーフのテーブルですが、とてもシンプルな構造で、金具を使わず、たたんだ時もすっきりとしていて、他のエクステンション構造より優れていると思います。
また、搬入、移動のときにコンパクトになるように脚や天板を外せるノックダウンの構造にもなっています。